テニミュ立海feat.四天宝寺 夏公演【福岡公演】
ミュージカル『テニスの王子様』The Final Match 立海 First feat. 四天宝寺
2009年9月26日 夜の部 19：00公演 福岡市民会館（四天宝寺B）
今だに、心の整理がついていませんがテニミュ福岡公演26日の夜公演について書きたいとおもいます。
※話した内容はニュアンスで読んでください。あと個人的感情も入ってます。
26日昼公演はなんの問題もなく、すごく楽しく終わりました。
その後お友達と一緒に夜公演までの間、楽しくお茶をしながら昼公演の「ここがよかったね！」ってキャッキャしながら話して、公演30分前になったので会場へ向かいました。
私たちは、会場についたのが結構ギリギリだったので知らなかったのですが、この時点ですでに30分ほど開場が遅れていたそうですね。
私は、お友達が取ってくれた5列目下手側通路の席でお友達もすごく楽しみにしてました。
始まるまで「楽しみだね、楽しみだね」って言っていたのですが
開演5分前になっても、ブザーがならず「あれ？5分前とかブザーなるよね？」って言っても、
まぁ遅れることなんてしょっちゅうなので、あまり気にもしていませんでした。
しかし開演が15分すぎても始まる気配もなく、客席もざわつき始めスタッフさんたちが
「只今、開演の準備が遅れておりますのでもうしばらくお待ち下さい」と言いました。
まだこのときは「機材の調子がわるいのかな〜」とか思ってて、「winning road」のリョーマの台とかガタガタしてたもんね〜とか話して「あれじゃない？」「これじゃない？」って特に心配もしてなかったのに、さすがに30分ごろになると「なんかおかしい！」ってなりはじめて、客席からもちょこちょこスタッフさんに聞いている姿が見られました。
スタッフさんの一人が壇上へ上がって「開演が遅れていますが、キャストの一人が体調不良により現在調整を行っておりますので、今しばらくお待ち下さい」と言うと、もう会場は大騒ぎです。
「誰が体調不良なの？」とか「押しても1時間が限界でしょ」とか、トイレに行ったり会場の外に出たり、席を離れる人も目立ち始め、みんな心配で仕方なくてしょうがありませんでした。
「あ・・今一幕が終わったね・・」という開演から1時間、席を離れていた人たちがスタッフの人たちに「説明がありますので、席に戻ってください」と注意をうけはじめました。
静かになると、吉井さん（プロダクションスタッフって書いてあるけど、ミュとかマベ系のDVDとかのプロデューサーさんなんですよ）がマイクを持って登壇。
吉井さんは福岡のメモリアルイベントでお会いして、その後も広島会場で何度もお会いしてテニミュのお話とかニコニコしながらすごく楽しそうに話してくれてたんですよ。
多分知らない方が多かったのかな・・？会場でちょっと信じられないことを言っているのを耳にしてショックをうけました。
まず吉井さんは謝罪と「真田弦一郎役の兼崎健太郎さんが、昼公演終了後体調が悪くなり現在出られる状態ではなく、役や演出上今すぐ代役にて公演することも難しい」と説明すると、会場から悲鳴があがりました。
続けて「1時間スタッフもどうにか公演できないかと考えに考えたのですが、やはり演出を大幅に変更して行うとキャストの安全が確保できないという判断となり、本公演を中止させていただくことになりました。本公演は払い戻しとなりますので、詳細は公式サイトなどでお伝えいたします。」
と何度も何度も頭を下げて、客席から上がる悲鳴にも頷いて「本当に申し訳ありません」といって袖にハケていきました。
なんというか説明してる間も・・ブーイングというか、もうヤジのように自分たちの言いたいことを叫ぶ人たちが一部いて、確かに次の日の公演については何も説明はされなかったけども、それはこの時点では誰も分らないことじゃないですか。
「明日はー！明日のこと説明してよ！」って叫んでる人たちもいて・・。
みんなビックリしてるし言いたいこともわかるけども、やっぱりそれは個人的に後でスタッフさんに聞けばいいことだと思ったし、叫ぶことではないと。逆に聞いててこっちがびっくりしました。
吉井さんがはけてすぐに、緞帳が上がり始めてキャストが一列に並んでいました。
もう本当にみんな顔が強張っていて、怯えるような表情で・・みていて辛かったです。
「あー・・今のヤジも聞いちゃったんだな・・」って思いました。
立海の兼ちゃんの立ち位置だけがあいていて、そこにはラケットのみが置いてありました。
まず手塚役の馬場くんが「本当にこのたびは申し訳ありませんでした」と謝罪をすると、キャストみんなが深々と頭を下げました。
「本日はご来場頂きありがとうござました。今回はキャストの体調不良により中止となることが決定しました。折角お越し頂いたのに、本当に申し訳ありません。
僕たちは毎日体調にはとても気をつけて舞台に臨んでいますが、それでも僕たちも人間ですのでこのように体調を崩してしまうこともあります。今回、公演が中止となってしまい僕たちも本当に悔しいです。何よりきっと兼ちゃん本人が一番悔しい思いをしていると思います。今回のことで、僕たちが替えの効かない存在であることを、改めて痛感しました。以後、このようなことが無いよう、キャスト一同今後も良い舞台がお見せできるようがんばっていきますので、よろしくお願いします。（一同礼）」
馬場りょが挨拶している間も拍手が沸いたときも、高崎はボロボロ泣いているし、ヒデやたーわんも目に涙をいっぱいためてて、さとちゃんも涙目で唇をかんでいてトリオもボロボロないてたし・・ほんとキャストのほとんどが涙を浮かべていてみていて辛かったです。
「折角来ていただいた皆様に、何か僕たちが出来ることはないかと考えました。そして1曲だけ全力で歌いたいと思います。」
そういうと、FGKSのイントロが流れ始めました。いつも以上に大きい手拍子、まっすー（増田くん）が自分と兼ちゃんの分のラケットを持って、マサや山沖くんや、マサシが場を盛り上げようと煽ったり、みんな泣きながら笑顔つくってくれたりしました。
立海メンバーが歌うとこで4人ずつに分かれるところで、元気が目の前にきたんですが・・
もう笑顔なんだけど痛々しいのなんの。
嬉しいはずの5列目は・・こんな時キャストの顔がはっきり見えて逆に辛かったです。
みんな手を振ってくれたり、笑ってくれたりするけどやっぱり客席には降りてこなかったし、
客席も盛り上がってるけど、もうなんだろ無理矢理感はいっぱいでした。
曲がおわって緞帳が下りていくときに、手を振っているキャストもいたし頭を下げたままのキャストもいたし・・
残された客席は、もう呆然としていて一時みんな席から離れませんでした。
落ち着いて出入り口に向かうと案の定スタッフさんたちに聞いている人たちがたくさんいて、出入り口は混乱してました。
思い出すだけで涙が出そうで、今FGKSとか・・・もうトラウマ以外の何ものでもないんですけど、
アノ会場にいた人はきっともう、あのいたたまれない雰囲気を思い出すだけでつらくて仕方ないとおもいます。もう二度とあんなFGKS体験したくないです。
頭からあの怯えたようなキャストの顔が忘れられません。
私はこの日の夜ミュのお友達18人ほどで、飲み会の予定でした。
本来なら夜公演をみて「楽しかったねー！」ってキャッキャしながらお店に向かうはずだったのに、
お店の予約時間を大幅に前倒しして、みんなで静かにとぼとぼお店へと向かいました。
でも、飲み会ではみんな楽しそうにしてくれて「一人じゃなくてよかったな」って心底思いました。
テニミュケーションって素晴らしいなって。
27日公演のために遠征をしにきたお友達もいて・・もうなんて言葉をかけてあげたらいいか分らなかった。
「福岡会場最高だよ！」って何度も言ってきてたので・・。
私はお昼の１公演みられただけでも、幸せだったんだとおもいます。
遠征の方も可哀相だけども、地元民だってやっと遠征しなくて見られるホームグラウンドでの公演を楽しみにしていたわけです。
「福岡市民会館」での公演も最後だったんです。
ほんとに・・・四天Ｂの公演みたかった。夜公演のときに確認すればいいや！ってタカをくくっていた部分もあって・・まさか確認できないまま終わるなんて思っても見なかった。
兼ちゃんはお昼の公演では、いつもより気迫が感じられるぐらいの演技をみせてたし、FGKSでも「よっしゃー！」って言いながら楽しそうにしていたので・・ほんとうにまさかの兼ちゃんだったんです。
本当に分らないものですね。
飲み会が終わって、数人私の家に泊まっていたのですが・・・
２時ごろ２７日の公演も全て中止という知らせが発表されたときからもう開いた口がふさがらなかったし、お通夜のような状態で誰も話さないし携帯にぎりしめて朝の４時まで呆然としていたんです。
途中でいろんな方からメールや電話がきたりして、慰めてくれたり説明とかしてたんですけどホントはなせる相手がいただけでよかった。
２７日の古川イベにも急遽参加しようともおもったんですが・・参加できるようなテンションじゃなかったので、諦めました。
次々にあがるキャストブログの本来ならキャストが「ここにいったよー！」とか「何食べましたよー！」とか報告してくれていたであろう記事が、謝罪文でみるのも辛かった。
今だにテンションあがらないし、東京凱旋の遠征手配とかしてるんで・・恐くて仕方がないのですが
本当に、ほんとうに無事に夏ミュが終わってくれることを願っています。
今回のことに関して、いろんな想いがあるしいろんな意見を耳にしました。
でも私自身は、あの時点で最良の判断をしたと思うしキャストがFGKSを歌ったことも馬場くんの挨拶の件に関してもなにも悪く無かったって思ってます。
ただ主催者側には、「アンダースタディ」についてもうすこし考えてくれたらとおもいます。
払い戻しにより、半券も返してもらえなくてまったくチケットが手元に残らないし、
帰ってきたお金すら・・・むなしいばかりでグダグダしてますが。
こんな感情的な文章を書いてすいません。
不快に思った方がいたら本当に申し訳ありません。
そして、一緒にいてくれたみんな本当にありがとう。
